先日の記事で修繕委員の選び方について書きました。
「修繕委員を公募する」ということで文書を配ったこともありますが、全くと言っていいほど応募はありません。
ふと思ったのは募集文書を作るときのモチベーションの低さです。
文書を配っても、応募する人はどうせいないんじゃない?
こんな気持ちで作った文書を見て、誰が応募しようと思うでしょうか。
相手に伝わってこそ価値があります。
そこで今回も「伝わる文書」にこだわって、過去に自分が作った文書をセルフ添削して、新たに作り直してみました。
以前も同じような企画記事を書いているので、第2弾ということになります!
といってもデザインの勉強などしたことが無いので、完全に独学です。
今回も参考にしたのは失敗しないデザインという本です。
まず最初に、この本の要点をまとめてみました。
「こういう視点で作ったんだな」ということの参考なので、流し読みで構いません。
ポイント全てに気を付けて作るのは無理だった…難しい!
「失敗しないデザイン」の要点をまとめてみた
文書の最初に決めること
- ターゲットを決める・・・誰に向けての文書なのか?「誰でもOK」はダメ
- ゴールは1つに絞る・・・何を求めているのか、狙いを明確にする
デザインのルール
- 主役を大きく目立たせる
- 簡潔、分かりやすい表現
- “余白”でブロックを囲む・・・“線”で囲むと窮屈な印象を与えてしまう
レイアウトの鉄則
- 大きさにメリハリをつける・・・大→小に、視線の誘導(見る順番)が決まる
- タイトルを簡潔にする
- イメージ画像は質が高いものを採用する・・・風景より人物写真の方が目を引く
- キャッチコピーを強くする・・・直球過ぎるとそれはそれでダメ
主語を「あなた(読み手)」にすることでターゲットが絞り込まれる。
× どなたでもいい・・・ターゲットがボヤけるからダメ
× なんでもいい・・・・ターゲットがボヤけるからダメ
○ 悩みを代弁する
○ メリットを挙げる
○ 数字を入れる
3つのルール
①文字のジャンプ率
タイトル → 小見出し → 本文 の順に、文字の大きさに差を付けていく
②フォント選び
- タイトル・・・・・太いゴシック
- 本文・・・・・・・標準のゴシック
- アクセント・・・・その他のフォント(クセのあるフォントはここぞのポイントだけ)
明朝体は長文で使うので、チラシには不向き
迷ったらとりあえずゴシックを使っておけば間違いなし
③余白と整列
- 外周に余白を設ける・・・・ギリギリに配置しない
- 余白は多めにとる・・・・・びっしりでは読む気が削がれる
- ブロック同士の端のラインを揃える
チラシの作り方
- キーワードを本文中から抜き出す・・・タイトルにして大きく使う
- 縦書きと横書きを混ぜる・・・・・・・メリハリがつく。視線を誘導することができる
余白は「見えない境界線」になる
○ 余白で区切る・・・スッキリ見やすい
× 線で区切る
高齢者向けの配慮
①分かりやすさ
- 1段落50字以内
- フォントのジャンプ(文字の大小をつける)を利用する
②読みやすさ
- フォントを大きく
- 簡単な用語を使う
- 行間を広くする
- コントラストを上げる
③安心感
- 文字などの「立体加工」は弱めに
- 大事なことは上の方へ配置する
- 配色は暖色系、明るい系
昔の自分の文書をセルフ添削 & 作り直してみる企画(第2弾)
入社2~3年目頃に作った「修繕委員募集アンケート」
文章が長すぎて、読む気が失せますね。高齢者にやさしくありません。
謎の飾りリボン、タイトルの斜体、フォント横幅200%拡大など、何とか強調しようとする形跡が見えますが‥‥ハッキリいってダサすぎるぞ、自分!
ダメ出しポイント!
- 募集の対象は誰でもいいように思えて、逆にターゲットを絞れていない
- メリハリがなく目を引かない
- 回答を書かせる意図、目的が不明瞭
自分が作った文書だけど、これでは応募者が来る・来ない以前に、読んでもらえない…
「失敗しないデザイン」を参考にして作り直したらこうなりました
●人物画像、大きなタイトルで目を引くように
●フォントのジャンプ(文字の大きさの差)に気を付ける
●太ゴシック・ゴシック中心に、一部アクセントでポップ体を使用
●余白を使ってブロックを分け、ライン(配置)を整える
●横書きと縦書きを組み合わせてメリハリをつけ、視線を誘導する
●明るさを感じる配色
●短い文で区切り、専門用語を使わずに説明
文書の作成時間は2~3時間でした。
実際の業務で、そんなに時間かけられません…
でも今回は趣味の世界で作ったので楽しかったです!
毎回こういう文書を作るのは現実的ではありませんが、今までの作り方に、上で挙げたポイントを意識して加えてあげるだけで、ひと味、ふた味違ったものになると思います!
<作成にあたって参考にしたデザイン本>
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